アサリや貝類を買ってきて、味噌汁や酒蒸しにすると「ジャリっ!」。
口の中でいや~な音がしたことがありませんか?
よく言われる「砂を噛む」というやつです。
砂抜き済と表示されていても、キチンと砂抜きできているかはわかりません。
調理したときに、砂を噛むのは嫌ですよね?
だったら自分で砂抜きをすれば安心です。
現役シェフの私が正しいアサリの砂抜きをご紹介します。
砂抜きとは?
貝類は砂の中で生活している為、呼吸をするとき一緒に砂も吸い込んでいます。
呼吸をするときに吸い込んだ砂が貝の中に残っているために、食べた時にジャリジャリするわけです。
貝が吸い込んだ砂を吐かせることによって、貝を食べた時にジャリジャリしなくなるわけです。
正しい砂抜きの方法
必要なもの
- 水…………貝が頭を出すくらいの量
- 塩…………水の3%の量
- ザル
- ボウル
- 黒いタオル
貝類の砂抜きは海水と同じ塩分濃度の水を用意してください。
貝が生活していた時と同じ環境を整えることによって、貝の呼吸は活発になります。
ボウルとザルは重ねる
貝は呼吸をするときに、水と一緒に砂を吐きだします。
吐き出した砂は底に溜まります。
ボウルやタッパーに入れただけで砂抜きをすると、せっかく吐き出した砂をまた飲み込みます。
高さを出すために、ボウルとザルを重ねましょう。
ボウルとザルを重ねることによって、ザルの下に砂が落ちていき、吐き出した砂をもう1度吸い込まないというわけです。
黒いタオルを被せる
貝は砂の中に潜って生活しています。
暗いところで生活していたため、砂抜きをするは黒いタオルやアルミホイルを被せて光を遮断します。
光を遮断したときと遮断してないときでは、光を遮断したときの方がよく砂が吐き出されます。
常温で砂抜きをする
貝が生活している温度は20℃くらいです。
冷蔵庫に入れて砂抜きをすると、貝にとっては寒すぎるため活動が鈍ります。
冷蔵庫でも砂は吐き出しますが、常温で砂抜きをした方が砂を吐きだす量は多いです。
冬場は外に出しておけば良いですが、夏場は水温が上がり過ぎないように、たまに冷蔵庫に入れて水温を下げます。
砂抜きの時間
常温で砂抜きをする場合は最低でも1時間、出来れば2~3時間します。
水切り後常温で置く
水切り後さらに常温で2~3時間置くことにより、あさりのグリコーゲンがコハク酸に変化するので旨味がアップします。
まとめ
アサリや貝の砂抜きは、キチンと正しい方法ですると砂を噛むことはありません。
スーパーなどで買ってきたら、すぐに砂抜きをするようにすれば食事を作るときに間に合うと思います。
買い物から帰ってきたらすぐに砂抜きをするクセを付ければ良いでしょう。
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